ステップアップや新たなチャレンジをしたいと考えている方にエールを送る、連載企画「~私流〜フェズの部長の仕事術」。
第4回は、リテールDX本部 リテールDX部長の島田大喜さんに仕事上のこだわりや自身のルールを聞きました。
これまでのキャリアは?
これまで、商品のマーケティング・広告戦略の立案・実行や、CRM・MAツールの導入・活用支援など、主に消費財メーカー・リテール業界向けのマーケティングやDX支援に携わってきました。
新卒で株式会社電通に入り、8年ほど飲料・アルコールメーカー様を担当していました。当時は、電通=テレビCMなどの広告制作/放映/プロモーションの会社というイメージが依然強かったこともあり、クライアント企業様からの期待もそこに集中しがちだったんです。しかし、担当する商品が抱えるマーケティング課題によっては、必ずしも広告を打つことが最善策ではない場合もあって葛藤することも多々ありました。
その後、グーグル合同会社で2年間、大手GMSやコンビニエンスストア、ドラッグストアチェーンなどの小売企業様を担当。とある小売様とのリテールメディアメニューの立ち上げに外部の人間として携わった際、伊丹さんや赤尾さん、前田さん、井本さんといったフェズのメンバーと関わる機会がありました。
マーケティング領域の支援をもっとフリーハンドでやりたいと総合コンサル会社へ移り、クライアント企業にマーケティング部長等の立場で常駐し、4P横断での事業支援・拡大に向けたプロジェクトマネジメントを行ったりしていました。そして、2023年1月フェズに入社しました。
そんな島田さんが大切にしている「私流」とは?
私流 ①「目的を明確にする」
仕事をする上で、これが一番、唯一のこだわりと言っても過言ではないかもしれません。
やること自体が目的化したり、仕事のための仕事になったり。これ、何のためにやっているんだっけ?ということが、どの職場でもよく発生しがちだと思うんです。
例えば、新しいサービスや商品を開発する場合、開発する当事者は良かれと思って一生懸命想いを込めて創っていても、使う側・買う側の立場や市場動向等を踏まえて客観的に見ると、そもそも、これを創る意味はあるのか?何で創るんだっけ?という問いが生まれれることが往々にしてあります。
また、チームで仕事をする場合に、関わる人たちと「ゴールはここだから」と予め背景を共有しておかないと、無駄な業務が発生したり成果が上がりにくかったりします。
何のためにやるのか、背景や目的を大事にすることを常に心掛けています。
私流 ②「人によって話し方を変える」
私自身、営業やコンサルタント、プロジェクトマネジメントといった、人に何かを説明したり説得したり調整したりする機会が多い立場だったので、関わる人ごとに伝わりやすいように同じ内容でも言葉を選んで伝えることを大切にしています。
例えば、システム導入を提案する際、社長に説明するのと情報システム担当者に説明するのでは、ゴールは同じでも前提知識や見ているポイントが異なるので、解釈がバラバラになりがちです。専門用語を使う・使わない、経営視点でのインパクトは何か、業務を行う現場はどういう業務フローになるのかなど、どこに強弱をつけて、どのワーディングで話すと伝わりやすいのか、相手の琴線に触れることが何かを念頭に置いて話すようにしています。
あと、少し趣旨が異なる話ですが、何かを人に「伝える」時、「伝えたつもり」になってしまうことがよくあると思うんです。メールやチャットを送っただけ、一方的に説明しただけ、という状況では、本当に相手に伝わり、理解・了承を得られているのか分かりません。
そういう意味でも、伝える相手を知り伝わるように伝えること、言葉だけでなく伝達手段や行間を読むことなども大事だと思っています。
私流 ③「情報収集に時間をかける」
人間観察が好きなんですよ。飲み会の時とか、ずっと人を見ているんです。ちょっと気持ち悪いですよね(笑)
それは置いといて、まじめな話をすると、先程の「相手を知ること」にも繋がるんですが、話す人・関わる人がどんな人なのかを知っておけば、何をどう伝えればよいか分かります。
クライアント向けにプレゼンをする場合は、当日使うかどうかは分からなくても、関連する情報は説明できるよう用意しておきますし、資料に書かれていなくても、話のネタになりそうな情報は一通り集めておくようにしています。
日々触れる情報全てが仕事に繋がる、という観点でセンサーをはっておく。少し時代錯誤かもしれませんが、個人的には苦ではないので、業務時間であろうとなかろうと気になったことはすぐに調べるのが習慣になってます。
最後に一言
リテールDX部では、小売企業様向けに、顧客分析をはじめとするデータ活用や販売促進等の支援を行っています。具体的には、小売企業様が持つデータをもとに、新規・リピート顧客の増加や商品分析、アプリなどを使った販売促進などをサポートしていて、販売促進領域においては小売企業様だけではなくメーカーの営業部門の方々とご一緒させていただく機会も多くあります。
リテール業界を取り巻く環境が大きく変化していく中で、複数の大手小売企業様と連携し膨大なデータを活用し得るフェズが、これからどのようなソリューションを開発・提供し、業界をどう変えていけるのか、是非ご注目いただきたいです。