継続率100%!メーカー様に寄り添うフェズの「インバウンド ソリューション」とは?

マーケットトレンド リテールメディア 入社理由
継続率100%!メーカー様に寄り添うフェズの「インバウンド ソリューション」とは?
目次

歴史的な円安や訪日外国人300万人超えで、再び期待が高まるインバウンド消費。フェズでも、「インバウンド ソリューション」へのニーズが高まってきています。

そこで今回は、「インバウンド  ソリューション」を担当している、リテールメディア事業本部 ビジネスプロデュース3部 ビジネスクリエーション1グループの余 美玲さんにインタビューしました。


Q:フェズの「インバウンド ソリューション」とは?

フェズでは、日本のメーカー様向けに中華圏の訪日客に対するマーケティングソリューションを提供しています。
訪日客に対するマーケティング活動は、旅マエ・旅ナカ・旅アトに分類されるのですが、効果的な購買を促すためには「旅マエ」のタイミングが重要です。

日本語で書かれた商品パッケージや店頭表示がわからないことや買い忘れを防ぐために、訪日客の多くは事前にSNSを使って商品についてリサーチをし、“買い物リスト”を作ることが多いんです。特に、化粧品や医薬品などの商材では、事前に成分表示や口コミを調べて予め買う商品を決めて来ます。

そこで、中国版のTikTok(抖音/Douyin)や小紅書(RED)など現地のSNS向けに広告を配信して、商品認知を上げ評判を高めるマーケティング施策を提供しています。


Q:メーカー様の反応は?

「インバウンド ソリューション」に対するメーカー様のニーズは、かなり高まってきていると感じます。

私がフェズに入社した1年半程前(2022年10月)は、まだコロナ禍がいつまで続くのか先行きが不透明な状況で、メーカー様もいつから・どの程度インバウンド需要への投資を再開すればよいか分からない状況でした。この間、訪日客の動向をはじめ様々なマーケット情報をメーカー様に継続的に提供し、ディスカッションを重ねながら、少しずつ施策を打ってきました。

アフターコロナで徐々に訪日客の数が復調し、メーカー様も徐々に投資を増やされてきて、施策の規模(金額)で言うと一桁増えるくらい大きくなってきています。

直近の訪日客数は、1位:韓国、2位:台湾、3位:中国、4位:香港となっています。中国からの訪日客数はまだコロナ前の水準に戻っていませんが、お金の使い方やマーケットサイズを考えると、やはり中国向けのマーケティングが効果的だと考えています。

引き続き、メーカーのご担当者様と共に費用対効果の高いマーケティング活動を行っていきたいですね。


Q:余さんは、いつ頃から「インバウンド」に携わっているのですか?これまでのキャリアを教えてください。

日本で「インバウンド」という言葉に注目が集まった2015年から、インバウンド広告サービスに携わっています。

私は、中国で生まれ育ち、大学時代に交換留学で来日して、そのまま日本で就職しました。日本に興味を持ったきっかけは、アニメや村上春樹さんの小説なんです。日本語で小説を読めるようになりたいと思い、大学で日本語学科を専攻しました。

就職した当初は言葉や文化、習慣の違いに苦労しましたね。その後、広告会社やメディア企業でインバウンド事業の立ち上げに携わってきました。2020年の東京オリンピック開催に向け、インバウンド需要が盛り上がってきたところへ、コロナ禍で一気にビジネスが止まってしまって。
そんな中、以前から業務上繋がりのあったフェズに入社しました。取締役の赤尾さんをはじめ、フェズのメンバーと一緒に仕事をしたこともあったので、安心感がありました。


Q:仕事のやりがいは?

日本のメーカー様が作られる商品は、世界的に見て本当に素晴らしいと思うんです。その商品を中国をはじめとする多くの消費者に知ってもらいたくて、インバウンド マーケティングに携わっています。

メーカーのマーケターの方々は、自国でのマーケティングには強いですが、インバウンドとなると言葉や文化、習慣の違いという壁があるので、どうすれば効果的なマーケティングができるのかわからず、課題を抱えていらっしゃいます。私が介在することで、課題を解決し社会に貢献できることがやりがいですね。

フェズに入社してから、化粧品や医薬品をはじめとしたメーカー様に「インバウンド ソリューション」を提供していますが、現状、継続率は100%です。施策の企画提案から、広告配信、効果測定や報告まで、お客様と一緒にPDCAを丁寧に回していくことが成果に繋がっているのかなと思っています。


Q:今後、お客様にどのような価値を提供していきたいですか?

フェズの強みは、膨大なリテールデータを保有し、それを活用したソリューションを提供していることだと思います。
国内の消費者向けには「Urumo Ads」を使って、認知獲得から購買検証まで一貫したソリューションが提供できていますが、インバウンド向けには現状、購買検証まではできません。

訪日客は、店舗の会員登録やアプリ登録はしないため、通常のID-POSデータではなく、免税販売のID-POSデータと連携する必要があるんです。将来的にデータ連携が進めば、フェズならではの、より高い価値が提供できるのではないかと考えています。