「Urumo」5年目突入!プロダクト開発とブランドクリエイティブの裏側に迫る!

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「Urumo」5年目突入!プロダクト開発とブランドクリエイティブの裏側に迫る!
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国内最大級のデータ量を誇るリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」。大手小売事業者様をはじめとするたくさんの方々のご尽力により、2019年5月16日のプロダクトリリースから、今日で5年目を迎えることができました!

今回は、「Urumo」の立ち上げに携わった、プロダクト開発部長の青野とクリエイティブ部長の堤にインタビュー。「Urumo」立ち上げの背景やブランドコンセプト、今後の展望などを聞きました。






「Urumo」を立ち上げたきっかけは?

青野:
クライアントである小売業者様には貴重なID-POSデータがある一方、システムの環境的に中々手軽に活用できる状態ではありませんでした。クラウドにデータを移すことで簡単に活用できるようにする必要があるという意識が高まっており、DX化の機運がありました。

一方で、データを使える状態にして、そこから売上を上げるためには膨大なコストがかかります。そこで我々は、販促やマーケティングを簡単に支援できるようなBIツールとして「Urumo」を開発しました。

「Urumo」を使うことで、売上を上げるための打ち手が導き出せるかにこだわって開発しているところは、今も昔も変わらないですね。

その軸はぶらさずに、抽出したデータが直接施策に使えるようなアウトプットを目指し、「Urumo Ads」や「Urumo Explorer」等のソリューションを開発しました。


例えば、「Urumo Ads」であれば、ある商品を買った人に対してキャンペーン広告を配信できる、といった直接広告に購買データが活かせることがコンセプトになっています。

「UrumoExplorer」では、Unerry社と連携しリアル行動データも活用することで、どこによく行く人がプロモーションの対象として親和性が高いか分かります。


「Urumo」のブランドクリエイティブのコンセプトは?

堤:
現在のコンセプトは、“ココロうるおす買い物体験を、もっと。”です。
「Urumo」というブランド名は、「売るをもっと」と「潤う」をかけあわせて作られています。

実は、これまでに何回かコンセプトを変更しているのですが、プロダクトの構想当初から今に至るまで変わらないことは、リテール業界への利益貢献だけでなく、働く方々の心が潤う価値を提供したい、という姿勢です。

私が入社したタイミングで、ちょうど「Urumo」のコンセプトをブラッシュアップしていました。当時は「売るをもっと」という視点がやや強かったのですが、小売事業者様、メーカー様が日々向き合う消費者の購買体験が向上してこそ価値がある、という意思を込めてコンセプトを刷新していきました。


現在のブランドコンセプト


2019年、5月リリース時のブランドコンセプト


構想段階のブランドコンセプト



ブランディングにあたり大変だったことは?

堤:
「Urumo」に合わせて、コーポレートロゴやサイトを含め、ブランドイメージを統一したことが一番大変でした。

当時、フェズのコーポレートロゴは赤でした。そのため、Webサイトから資料まで、使用するメインカラーは赤だったんです。

しかし、「Urumo」はデータを活用するロジカルなプロダクトであり、情熱やパワーが連想される“赤”とはどうしても合いませんでした。

「Urumo」を、フェズの基幹プロダクトにしていく構想は当時からあったので、“データ”や“テック”“潤う”というキーワードから、青い世界観にガラリと変更しました。


創業期から慣れ親しんだカラーを変更したり、コーポレートサイトを刷新したり、大きな変更と決断が多いプロジェクトでしたね。

当時は広告やコンサルティングのイメージが強かったフェズを、プロダクトカンパニーとしてリブランディングするために強い思いを持って取り組みました。

フェズのロゴも青をメインに検討していたのですが、最終的には、モノを購入するシーンを想起できる“バーコード”と、個性あふれるフェズのメンバーを表現したレインボーのロゴが採用されました。


当時のフェズロゴ候補


全社投票でPLAN Bが採用。そこからブラッシュアップされ今のロゴに至ります。


「Urumo」をリリースをした当時の想いは?

青野:
ビジネスなので、売上に繋がってほしいという思いもありつつ、一番は、リテール業界に従事する方々が、データを使って施策を改善していくきっかけを作れたのではないかという気持ちでした。

例えば、約10年前は、デジタル広告を実施したことがない企業も多かったのではないでしょうか。それが今では、マーケティング施策を検討する際に、デジタル広告をやらない選択肢がほとんどない時代になりました。

振り返ると、一度でもデジタル広告にトライしてみたことがきっかけで普及したと考えています。

その転換期が、リテール業界でも到来していると思っていました。


「Urumo」をリリースした当時は、わかりやすい成功事例がまだないタイミングでしたが、そこから一歩踏み出し、「Urumoがきっかけでデータをクラウドにあげてみた」、「Urumoがきっかけでデータを分析してみた」という方々を少しでも増やしたいと考えていました。

さらに、近い将来「あのとき一歩踏み出してよかった」と思ってもらえるきっかけを、「Urumo」をリリースすることで作れたのではないかと考えていました。

5年目を迎えた今では、「Urumo」のリリースがマーケットを動かす第一歩になったのではと思えています。


堤:
当時は、無事リリースしたことに対する安堵の気持ちがありました。

そこから4年で、ID-POSの連携数が日本最大級になり、各種ソリューションもリリースされ、実態がついてきていることが感慨深いです。

かつてスライド1枚に描いていた構想が、社員全員の力で一つ一つ実現しています。

特に小売事業者様に向き合うメンバー、エンジニアメンバー、営業メンバーの功績は計り知れないですね。


プロダクト開発部長の青野


今までで一番嬉しかったことは?

青野:
我々が提唱している“購買”という新しい指標だけでなく、従来マーケターが指標としてきた“認知”も向上する成功事例を出せたことです。

購買データからWeb広告をプランニングした結果、購買可能性が高いターゲットに広告を配信すると認知されることが証明できました。

今までは、自分ごとにしてもらうことが難しかったのですが、クライアントのKPIである“認知指標”に効果が出たことで、“購買指標”の重要性が証明できた事例となり、とても嬉しかったですね。


堤:
リリース当時構想していたことが、形になっているのが嬉しいです。

これまで、事業ドメインやソリューションのあり方について、社内で色んな議論がなされてきました。

2019年頃までは広告事業やメディア事業が収益の柱だったのですが、そこからリテール事業に特化し、様々なソリューションを「Urumo」ブランドに統一してきました。

そんな事業転換を経ても変わらないのは、「リテール業界のために」という情熱。

その想いは変わらず、今事業として拡大できていることが何より嬉しいです。


クリエイティブ部長の堤さん


これから「Urumo」をどのようなプロダクトにしていきたいですか?

青野:
「プロモーションしたい」と思ったときの第一想起に「Urumo」が挙がるようにしたいです。

多くの人にアプローチでき、販促や集客に寄与できるメディアをつくっていきたいので、今後もパートナーとなってくださる小売事業者様を増やし、他の業種を含め消費者の動向をより深く調査していきます。


堤:
もともと「Urumo」は、リテール業界の発展に寄与するためのサービスとして開発されました。ただ、小売事業者様の先にいるのは消費者です。

将来は、マーケティングのSaaSプロダクトという枠を超えて、消費者が“潤う”購買体験を提供できるプロダクトに進化したらいいなと思います。


最後に、今回ブランディング面について私からお話しさせて頂きましたが、私自身はあくまでもブランディングにおけるコンセプトコピーなどブランディングの一部を担当させて頂いたにすぎません。

社内のデザイナーをはじめ、実際にサービスを日々アップデートし推進している経営陣やプロダクトの開発チーム、そして営業、運用、CS、制作などの事業部の皆さん、コーポレート部門、そしてクライアントや代理店の皆さんのおかげで、日々「Urumo」の価値が作られています。

あらためて、この場で感謝をお伝えします。




青野さん、堤さん、ありがとうございました!

フェズは、お客様企業の課題解決に繋がる効果的なソリューションの開発・提供に注力し、リテール業界の成長のために進化し続けます。