フェズは、4月1日付けで従業員が107人になりました!
今後も毎月新しいメンバーを迎え、事業も組織も急拡大しているフェーズです。
そんなフェズの従業員が、生産性高く働ける環境を追求しているのは、労務・総務を担当する古澤さん。
今回は、前職が私立高校の事務職だった彼女が、文化もルールも大きく異なるスタートアップ企業で、フェズの文化を創り、従業員の生産性を高めるために行っている挑戦についてインタビューしました。
古澤さんのプロフィール
佐賀県出身。大学卒業後、車メーカーの正規ディーラー店舗にて営業アシスタントとして入社。ショールームの運営管理をはじめ、採用活動の補助業務を経験した後、営業を担当。その後、私立高校へ転職し総務として、校舎運営や生徒情報管理、広報誌作成発行発送、勤怠管理、職員健康管理(診断手配)等を担当。ルールに囚われない挑戦をしたいとの思いから、2020年3月フェズにジョイン。子育てをしながら労務・総務領域全般を担当。
組織の拡大期に合わせた変革を実行
従業員数が増加している中、労務・総務として工夫していることはありますか?
労務・総務チームとしての大きいトピックは、オフィスのレイアウトを変更しフリーアドレスにしたことです。
フェズはフルフレックス・フルリモート制度を導入しており、各自が自分にとって働きやすい環境を選べるようになっています。
そんな中、「従業員がオフィスに来る意味を持てる場をつくりたい」と思い、フリーアドレスに踏み切りました。
全員が100%満足することは難しいと思いますが、環境を変えることで皆が少しでも働きやすく、スムーズに稼働できることを目指し、想いを持って取り組みました。
また、組織の拡大と変化が多いので、煩雑になったツールやアカウントを1つ1つ整備しコストの見直しを進めています。
従業員が、生産性を求め新しいチャレンジや取り組みをする中、必要なものは導入し、不要と判断したものは削減。
コーポレート部門は、お金を使うことも削減することもできる部署だと思うので、従業員が安心して背中を預け、前だけ向いていけるように、環境整備や制度策定に取り組んでいます。
個人としては、全従業員の様子を把握するための工夫をしています。
オフィスにいらっしゃる方とは雑談をし、コミュニケーションを取るように心がけていますが、オフィスに来られない方ともSlack等を通じ、自分からコミュニケーションを取りにいくようにしています。
完全にリモートの方や島根オフィスの方も含めて、仕事をしている環境はだいたい把握していますし、従業員数が100人を超えましたが、私自身は全従業員の顔と名前が一致しているので、個人的にはまだ100人の壁は感じていません。
自由だからこそハードルの乗り越え方も自分次第
変化を主導していくということは簡単なことではないと思いますが、業務を通じて思うことはありますか?
型をつくれるフェーズだからこその難しさを感じました。
前職は教育業界なので、基本的にルールが決まっていて、マニュアルがあり、指示から逸脱せず正しく実行することが求められる世界でした。
ルールや型が決まっていたので、やりたいことが出来なくても、「ルールだからしょうがないか」と妥協ができました。
今は、自由に構想できる分やり方も沢山あるし、課題の解決方法にも正解がないので、「ここが解決すればこれが叶うのに!でも、これは外せないポイントだから・・・」と頭を悩ませることも多いですね。
特に、オフィスのレイアウトを考えるときは、従業員の期待に応えてガラッと変わったオフィスにしたいと思う反面、予算には限りがあるので、期待感やリクエストと、コストのバランスを取るのが苦労した点です。
ただ、私は、従業員の喜ぶ顔がやりがいに繋がるタイプなので、レイアウト変更後、各自が好きな場所で業務に取り組んでいたり、部署の垣根を越えたコミュニケーションが生まれているのを見るのは、やはり嬉しいですね。
"寄り添う労務"から"企業を守る労務"へ
また、最近は労務に対する姿勢や考え方が変わりました。
自分の性格上、「人のために何かしたい」「誰かの役に立ち喜んでもらいたい」という気持ちが強いため、元々「従業員に寄り添った労務」を目指していましたが、今は「企業を守る労務」の体現を意識しています。
意識が変わったのは、フェズがIPOを目指す上で制度の策定や整備を行っていく際に、頻度高く上司と壁打ちを行ったことがきっかけです。
私は、従業員の手間をできるだけ省き、気持ちよく働いてほしいという思いから、みんなが楽になり喜んでもらえるような視点で、制度の変更や提案を行っていました。
そのたびに上司から、「それは会社を守るものになっているのか」「都合が良すぎる内容になっていないか」というフィードバックを受け、従業員に寄り添った労務とは何かと考えることが多くなっていきました。
「短期的に見たら従業員が楽できるかもしれないけど、中長期的に見たら実はリスクかもしれない」という視点で考えたときに、「そもそも会社を守る制度設計、従業員管理が出来ていないと、何かあったときに従業員自身を助けられない」ことに気づいたのです。
出来る限り従業員のリクエストに応えようとYesマンになりがちでしたが、「守るからこそ攻めることができる」という答えに行き着きました。
ライフステージが変わっても挑戦することを諦めない
ここまで想いを持ってチャレンジしていける理由はなんでしょうか?
育児だけに集中している期間に、社会から求められない辛さを経験したことや、将来子供が大きくなり仕事に没頭するタイミングが来たときに、自分が何を伝えられるのかを考えたことがきっかけになりました。
自分の存在意義を考えたときに、誰かのために行動したいという気持ちが一番にあったので、”働く”ことに直結する労務というポジションで挑戦したいと思いました。
挑戦する上で、「子育てをしているから出来ない」とか「子供がいるから諦めよう」という考え方は私の性に合っていません。
結果が悪くても良くても「行動した」ことは経験になりますし、それが自信に繋がることも分かっています。
失敗したら次はそれをやらなければいいだけ。
もちろん、失敗すると短期的には辛いことありますが、今は人生の種まき期間としているので、吸収することで成長できると思えていますね。
また、フェズがIPOを目指していることも、チャレンジを続けられる理由の一つです。
達成できたら、労務としての価値や自分の存在意義が強くなると思っていますし、ゴールが明確なこともあり、今はどんな経験も自分の糧になると思えています。
転職時にこだわったのは育児をしながら挑戦できる環境
チャレンジをする場所としてフェズを選んだ理由を教えて下さい。
現在の上司と転職時に面接した際に、印象的な出来事がありました。
私は、自分を大きく見せて面接するのは嫌だったので、自分のリアルな環境を伝えていました。
小さい子供がいること、主人が仕事の関係で1年間の1/3はいないこと。「そういう環境でも労務として挑戦したい」と、ありのままを話しました。
それを聞いた上司が、嫌な顔ひとつなく、「そうなんですね。そういう社員がたくさん働いていますよ」と、さらっと当たり前に受け止めてくれたんです。
私の環境を課題と捉えず話を進めてくれたので安心感がありましたし、「挑戦するスタイルを嫌わず、受け入れてくれる人、組織なんだ」という印象でした。上司のような方が働いているフェズに、魅力を感じ入社を決めました。
実際に、フルフレックス・フルリモート制度にはとても助けられています。
働く場所と時間を選べるので、何か緊急の呼び出しがあっても柔軟に対応できますし、仕事の合間に子供を寝かしつけ、そのあとまた1時間ちょこっと仕事する、という働き方ができます。
子供のために有給を使ったことが、まだ一度もないほどです。
表向きの制度ではなく、実際に浸透している制度なので、他社で働き方に困っているパパママ社員の方におすすめしたいです。(笑)
今後も、自分らしい働き方を実践しながら、挑戦すること、経験することは、年齢関わらず貪欲にやっていきたいですね。
以上、インタビューでした。
古澤さん、ありがとうございました!