初めまして。
制作部の類家麻衣子(るいけ・まいこ)と申します。
現在1歳半の娘を持つ、何かと話題の「ワーキングマザー」です。
まだ入社して半年の新入社員…と、言いたいところですが、私の後にもどんどん新しい仲間が増えているので、すでに後輩がたくさん!
フェズの変化の速さに、ちょっとびっくり、けっこうワクワク、な毎日です。
もともとテレビ番組のディレクターをしていた私が、なぜフェズに入社したのか。働く母親として、フェズを選んだ理由は何か。
少々長めになりますが…、ぜひ、お付き合いください。
フェズに入る前のキャリア・人生
私は新卒で地方の放送局に入り、3年ほど放送スタッフとしての経験を積みました。
その後、元上司のプロデューサーから声をかけて頂いたため、迷わず上京。
全国放送の番組を制作するTVディレクターデビューを果たします。
当時は、本当に番組を作ることが好きで好きで、毎日のように夜中の12時過ぎ、時には夜明けまで働いていました。
にも関わらず、その番組はたった1年で終了してしまったのです。
番組終了=ディレクターとしての仕事をもらえなくなってしまった私。
当時所属していた制作会社の社長さんはとても優しい方だったので、「事務としてならこのままうちにいていいよ」と言ってくださっていたのですが、まだまだ若かった私は「せっかくディレクターとして東京に来たのに、事務なんて嫌だ!」と、勢いで会社を辞めてしまったのです。
(今考えると、若気の至りとしか思えない…)
何にもできないまま1年で地元に帰るなんて考えられなかった当時の私はありとあらゆる伝手を頼りに仕事を探し、大学時代の先輩の紹介で、ある大物歌手のマネージャーの仕事にありつきます。
全国ツアーのサポートをしたりレコーディングのお手伝いをしたり、今までとは違った仕事を楽しみながら過ごすこと8ヶ月。
少しずつマネージャーの仕事がわかるようになってきました。
でも、仕事に慣れ、余裕が出てくるのと同時に私の胸に湧き上がってきたのは、「これって私がしたい仕事だったっけ?」という思い。
悩んだ結果、まだまだ若かった私は、再び仕事を辞めることにしました(笑)。
またもや、先を考えずに勢いで辞めることを決めた、マネージメント事務所の最終出勤日。
「この先どうしようかなー」と悩んでいた私に、昔、一緒にテレビ番組を作っていた先輩から突然電話がかかってきました。
「来週から宮崎に行けるディレクター探してるんだけど、友清どう?」
(※「友清」は私の旧姓です)
詳しく話を聞いてみると、これまで一度もやったことがない中継番組のディレクター。
しかも、1週間後に宮崎へ行ったら番組が終わるまで1ヶ月近く帰ってこれないというなかなかのハードスケジュール。
ちょっと尻込みしていた私の背中を押したのは、先輩からの最後の一言でした。
「どんなにベテランでも、初めてやる仕事は緊張するものだよ。やったことない仕事も、一度やってしまえば自分のキャリアになるんだから、君の名前で頼まれた仕事を断ることはないんじゃない?」
この言葉は今でも私の心の奥の引き出しに、大事に大事に置いている一言です。
何か初めてのことにチャレンジするときには、今もそっと確認しています。
これまで自分のキャリアについては、次を考えずに仕事を辞めてばっかりだし、なんとなくのまま積み重ねてきたように感じていましたが、こうして改めて振り返ってみると、自分の気持ちには本当に素直に行動していたんだなと思いました。
フェズとの出会い
先輩からの紹介で、見事フリーランスのTV番組ディレクターとしての第一歩を踏み出した私。
ブラックと言われることの多いテレビ制作の現場です。確かに、30代前半までは本当に寝る間もないくらい働いていました。
東日本大震災の時には、ご縁があってお声掛けいただき、被災地を巡りながら取材をしたこともありました。
時間も不規則だし自分でもブラックだと思うことはありましたが、新しいことを知って、調べて、まとめて、それを全国の皆さんに伝えられる喜び。
基本的に、楽しみながら過ごしていたと思います。
そんな私にも転機が。
娘の妊娠・出産です。
今の仕事は子育てに優しい環境では到底ない…
そのため転職を決意します。
妊娠中から女性向けの転職サイトに登録し、エージェントにも会いました。
でも私の転職活動は、簡単ではありません。やはり子供がいると勤務時間が限られたり、子供の発熱などでお休みをする可能性も高くなります。なかなか「採用」の連絡をいただくことはありませんでした。
半ば諦めた時に、エージェントさんから紹介されたのが、フェズでした。
面接では私が子育て中だということを理解した上で「将来、どんな仕事をしたいのか?どうなりたいのか?」ということをとても大事にしてくれました。
子育ては「今」の私の最重要項目です。でも、私の人生の全てではありません。だからこそ「仕事を頑張るお母さん」として仕事と育児の両立を頑張りたい。そんな気持ちを汲み取ってくれたように思います。
それまでの面接ではなかったことでした。
しかもこれまで培ってきた映像制作のキャリアも活かせそうなお仕事。
私は、迷うことなく入社を決めました。
これから
入社後の配属は制作部。主に外部の制作会社の方と協力しながら、クライアントが抱える問題を解決する動画を作るのが私の仕事です。
仕事内容は「動画を作る」という、これまでのキャリアと全く同じ。
でも、メディアが違えば制作方法、単価、求められるクオリティ、全てが違います。一歩一歩、試行錯誤しながら進んでいる状態です。
新しいことを知るのが大好きなミーハーでよかった!笑
フリーランスの時と違うのは、相談できる仲間がいることです。
フリーランスのいいところでもあり、悪いところでもあると思うのですが、自分が失敗しない範囲でしか仕事をしなくなるんですよね。
でもフェズには自分とは全く異なるキャリア、異なる目線を持つ仲間がたくさんいます。彼らの仕事ぶりを見ているだけでも、毎日勉強になっています。
フェズの行動指針の一つである「チームでプラスワンバリュー」。
私はここで、自分ひとりでは目指せなかった高みを目指したいと思います。