新型コロナウイルスの流行をきっかけに、勤務体系を柔軟に変化させてきたフェズ。現在は、スーパーフレックス制度で原則週2日出社(週3日リモートワーク)ですが、7月より原則週3日出社へ変更されることになりました。
そこで今回は、この3年間の勤務体系の変遷や社内コミュニケーション施策を振り返りつつ、フェズが大切にしていることをご紹介します。
勤務体系の変遷
2020.02.25:在宅勤務推奨へ
コロナ禍前は、コアタイムのないフレックス制度と原則オフィス出社でしたが、希望者や遠方に住んでいるメンバーは上長の許可があればリモート勤務が可能な環境でした。
そこから、新型コロナウイルスの広がりを鑑み、速やかに全社的な在宅勤務体制へ移行。全員がリモート勤務に挑戦することになりました。
ただ、平常時から島根オフィスのメンバーや海外在住のメンバーとは、常にオンラインでのやり取りがあったため、かなりスムーズに移行することができました。
当時印象的だったのは、社長含め役員から全従業員に向けて、頻繁にメッセージが発信されていたことです。
リモート体制になってから1ヶ月で社長が公式メッセージを発信したのは10回以上。
各種コミュニケーションツールを通じて役員陣から情報共有や近況確認の声掛けが頻度高く届きました。
2020.06.01:フルリモート・フルフレックス制度導入
約2ヶ月間の在宅勤務期間を経て、全事業部毎に週次でリモートマネジメントの評価を行った結果、リモート環境下での生産性が全社的に向上したことが確認できたため、フルリモート・フルフレックス制度の導入が決定されました。
全員がリモート勤務を経験したことで、リモート環境で生産性が向上することを確認できただけではなく、人と人とが触れ合う場の貴重さを改めて知る機会にもなりました。
例えば、「ちょっといいですか?」や「そういえば」から始まる対面の会話の方が、結論に早くたどり着く場合もあります。
このように、生産性を最大限高めることを軸に、働き方を選択できる環境として、本制度が導入されました。
2022.05.16:原則週2日出社へ
フルリモート・フルフレックス制度導入時から2年、従業員数が約2倍となり、リアルな場で会ったことがないメンバーも増えました。
その結果、オフィスであれば話しかけたら終わるちょっとした相談がしづらくなり、MTGが増えてしまいました。
また、ランチ・雑談・休憩中などでフランクに話せていた機会を失い、会話の絶対量が減ってしまうことで、シャープな議論ができなかったり、チームで喜怒哀楽を分かち合う機会も減っていることが分かりました。
これらを受け、社員のコミュニケーションを活性化することを目的に、遠方のメンバーや家庭の事情があるメンバー以外は、原則週2日出社制度が導入されました。
2023.07.01:原則3日出社へ
そして今年の7月、全社的により円滑なコミュニケーションが必要であり、オフィスに集まる価値を重視しつつ、ワークライフバランスを高めていける環境を目指し、下記の勤務体系へ変更することが決定しました。
勤務体系の変化に合わせた取り組みの数々
これまでの変遷において、一貫して大事にしてきたのは「従業員同士のコミュニケーション」です。
フェズは企業である以上、結果を出すために生産性の向上が欠かせませんが、そのために個人のスキルはもちろん、人と人との関係性もとても重要だと考えています。
どの決定に至るまでも、必ず従業員の精神的負担の軽減や業務上の心理的安全性の向上が考慮されてきました。
①社員発信でDiscordの導入
初めて、全員がリモート勤務にチャレンジした際には、エンジニアのメンバーからの声かけで、Discordの活用が広まり、最終的には全社的なコミュニケーションツールとして導入されるまでに至りました。
Discordとは、音声とチャットでコミュニケーションが取れるツールなのですが、グループや個別の会話が手軽にできるところが魅力です。
「フルリモート環境でもスムーズに仕事を進める」ことと、「オンライン上でも一緒に働いている一体感をつくり出す」ことを目指し、たくさんのチャンネルが誕生しました。
例えば、こちらのフリースペース。
「デスク席:音楽無+雑談OK 」の部屋では、メンバーが音声をONにして仕事をするので、タイピング音が聞こえてきたりします。
タイピング音を聞くだけでも、意外と誰かと一緒に仕事をしている感じがして人気でした。
「テラス席:音楽有+雑談OK 」の部屋に入ると、JAZZなど集中できる音楽が流れているので、音楽を聴きつつ、雑談しながら働くことが出来ます。
さらに、代表の伊丹と話が出来る「伊丹の部屋」というものもありました。
前回の自粛期間では、伊丹が入室するたびメンバーが集まり、みんなでワイワイ近況報告したり、悩みを相談したりと、実は普段より社長との交流機会が増えているのでは?と思うほど活用されていました。
オフィス出社が解禁されると共に、Discordの使用ルールはなくなりましたが、現在もリモート勤務メンバーが多い部署で活用されているようです。
②週次、月次でのリモート飲み会やシャッフルランチの開催
コミュニケーション不足でメンタル不調を心配した経営陣からの発案で、リモート飲み会も頻度高く実施されました。
参加率もよく、各回コンテンツを用意するメンバーもいてとても盛り上がりました。
また、普段はお会いすることのできないご家族が飛び込み参加してくださったりと、オンラインならではの良さもありました。
③リモート用備品購入補助やリモート飲み会資金補助の支給金配布
突然のリモート勤務となり、設備が整っていなかったメンバーのために、支給金制度も誕生しました。
買ってよかった備品やおすすめの設備投資の情報交換も活発に行なっていました。
④リアルなコミュニケーションが取れるBeerbashや歓迎会の再開
新型コロナウイルスが落ち着いた頃からは、リアルなコミュニケーション施策も再開しました。
ビアバッシュ(beer bash)とは、「beer (ビール)」と「bash (賑やかなパーティー)」を組み合わせた造語で、お酒や軽食を食べながらカジュアルな交流を行うビジネスイベント、懇親会のことです。
部署横断での気軽なコミュニケーションを目的としており、有志の幹事が主催してくれています。
「オフラインでは初めましてですね」というメンバーも、ドリンク片手にお話すればあっという間に仲良くなり、とても盛り上がります。
⑤リモート参加OKなラジオ体操
最近は、若手からの声かけで、朝から頭をスッキリとさせ生産性を上げることを目的に、リモート参加もOKなラジオ体操が週1で行われています。
小学生のときに覚えたラジオ体操ですが、意外と体は覚えているようです。
音楽に合わせ体を動かせば、頭もシャキッと心も清々しい気持ちで一日が始まります。
今回ご紹介したのは、取り組みの一部ではありますが、フェズは「従業員同士のコミュニケーション」を重要視し、経営陣だけでなくメンバーからの声かけで広がる取り組みが多数あります。
今後も、フェズは情勢に合わせた生産性の向上を目指しながら、より従業員が働きやすい環境づくりに努めていきます。