リテールメディア事業等を展開する株式会社フェズ(本社:東京都千代田区、 代表者:代表取締役 伊丹順平、以下「フェズ」)は、リテールDXの推進を加速すべく、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表者:代表取締役社長 井伊 基之、以下「ドコモ」)と業務提携契約を締結するとともに、同社子会社の株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(本社:東京都港区、代表者:代表取締役社長 安元淳)が運用するファンドより資金調達を行いましたので、お知らせいたします。
提携の背景・概要
原材料価格の高騰や消費行動の変化、顧客ニーズの多様化等を受け、リテール事業者やメーカーでは顧客体験価値を高める効果的な施策が求められ、これまで以上にデータに基づく事業戦略の立案や実行、効果検証の必要性が高まっております。
こうした中、フェズでは、複数の大手リテール事業者とのパートナーシップにより約1億ID分のID-POSデータ※と連携し、購買データや店頭データなどを管理・分析する国内最大規模のリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」を開発・提供しております。
また、ドコモでは、9,600万人を超えるdポイントクラブ会員情報(2023年6月時点)や、「dポイント」「d払い®」などの決済情報、ドコモが保有する位置情報データから読み解く会員の行動情報などを活用し、新たに流通小売業の持続的な事業成長をサポートする「ドコモリテールDXプログラム」の提供を開始します。
この度、両社の目指すリテールDX推進の方向性が一致したことから、フェズの持つリテールデータを活用したリテールDX推進の知見共有や、ドコモのdポイント会員データとリテールデータとのより効果的な連携手法の開発を通じて、流通小売企業様の課題解決に向けた企画力・実践力の強化を図るべく、業務提携をいたしました。
調達資金は、事業拡大のための人材採用や育成、プロダクト開発の強化などに投資予定です。
フェズは、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識をつくる。」というミッションのもと、引き続き、関連企業との積極的な連携やプロダクト開発に取り組み、リテール業界の成長のために進化し続けます。
提携先からのコメント
<株式会社NTTドコモ/スマートライフカンパニー マーケティングイノベーション部 部長 石橋 英城様>
ドコモは、当社が保有するdポイント、d払い/dカード、メディア、会員データ等のアセットを活用し、流通小売業を中心とする加盟店の皆様のマーケティング活動を支援してきました。この度、リテールDXの実践的知見と豊富な実績をもつフェズ社との業務提携により、ドコモのデータアセットにフェズ社の流通小売業データ分析ノウハウを掛け合わせることによって、流通小売業の皆様に対して、より高度なデータ分析に基づいてマーケティングバリューチェーン全体をご支援する付加価値の高いソリューションを提供していきます。
<株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ/代表取締役社長 安元 淳様>
フェズ社の持つ約1億ID分のID-POSデータ※と連携し、購買や店頭データなどを管理・分析するプラットフォームは、リテール業界をデータで変革したいという同社の「熱量」と大手リテール事業者からの「信頼」によるものだと感じております。お客様にとって有益かつ新たな価値提供の実現のため、NTTドコモグループの顧客基盤やノウハウ等との連携を通じ、リテールDXのリーディングカンパニーとして共に成長できるよう各種取り組み面での拡大・加速を支援していきたいと考えています。
弊社代表のコメント(株式会社フェズ/代表取締役 伊丹 順平)
フェズは、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識を創る」をミッションに、創業以来8年間、様々な常識を創ってきました。リテール産業を取り巻く環境が大きく変化する中、更なる変革によりリテールの未来を切り拓いていくために、この度、志を同じくするNTTドコモグループ様とパートナーシップを結ばせていただきました。
わたしたちは、引き続き国内最大規模のリテールデータプラットフォーム「Urumo」をベースに、小売事業者様・メーカー様・消費者の皆様にとって真に価値あるソリューションを開発し、リテール産業の発展に貢献してまいります。
※ フェズが連携するID-POSデータは、各リテール事業者様より許諾を得た際に利用が可能です。