「データを価値に変え、リテールメディアで日本一を目指す」創業9期目を迎えたフェズが見据える未来とは

MVVC リテールメディア リテールDX マーケットトレンド
「データを価値に変え、リテールメディアで日本一を目指す」創業9期目を迎えたフェズが見据える未来とは
目次

こんにちは!広報の楊です。

2015年12月3日に創業したフェズは、今期で9期目に突入します。

今回は、創業から8年の振り返りと9期目への意気込みを伊丹社長に聞きました。


今年1年はどんな年でしたか?

まず良かった点は、リテールメディア事業への転換が完了したことです。フェズは2015年に創業していますが、当時はまだリテールテックという市場がなかったこともあり、様々な事業を展開していました。

2019年には当時の主力事業を縮小し、収益構造の転換を決断。今年は事業整理を終え、リテールメディアにフォーカスできたことで、会社として筋肉質になった1年だと感じます。

また、リテール産業やフェズへの注目度が想定以上に上がったことも良かった点です。


逆に大変だったのは、計画と実績を精緻にすることです。思うように売上が伸びない期間があったり、想定外の受注を受けたりと、計画に対して上下してしまうことも。

修正が発生すると打ち手が後手に回るため、適切な計画の重要性を改めて感じた1年でした。この部分は既にテコ入れし、来期以降の経営方針にも反映しています。



この8年でフェズが向き合うマーケットが変化したきっかけを教えてください。

前述の通り、8年前までリテールテックという市場はありませんでした。しかし2023年現在、リテールメディアが事業として成立すると確信し、ソリューションを提供する企業が増えています。

この大きな変化には社会的背景が関係しており、原材料費高騰がきっかけの一つだと思います。メーカー様は利益を確保するために、販管費を見直す必要が出てきました。その中で、広告費は投資対効果の見極めが進み、より売上に紐づく施策へのニーズが高まったのです。

こうした流れが起こる前に、リテール産業のマーケティング改革にいち早くチャレンジしたのが我々フェズです。2015年、店頭に商品が並べられるタイミングで広告を打つ「店頭連動型広告」を日本で初めて実施。当時は、棚を確保できることが強みでしたが、技術の進化によりデータが連携し、本当に売れているかが分かるようになりました。

フェズの売上につながるマーケティング手法はこの8年で大きく進歩し、対外的にも評価いただけるようになりました。資本業務提携させていただいた企業を中心に、同じ思想を持ったプラットフォーマーが集まり、これからもスケールしていくでしょう。

その一方で、リテールメディアは岐路に立たされていると考えています。















リテールメディアの課題を教えてください。

大きく4つの課題があると考えています。

1つ目は、リテールメディアが非常にニッチなマーケットサイズに留まってしまう可能性があることです。

「購買データをターゲティングで活用できる。もしくは、購買を可視化できるサービス」という定義に留まってしまうと、大企業も含めて将来の成長が見込めなくなり、産業自体に変化が生まれません。これは非常に大きな問題だと捉えています。


2つ目は、リテールメディアにおける各種媒体の評価指標が一致せず、適切な評価が出来ない点です。

ユーザーである小売事業者様やメーカー様は、TVCMやデジタルメディア、小売事業者提供アプリ等を活用しており、それぞれの評価指標が異なるため、結局何が効果的だったのかが比べられない状態です。この現状を変えていく必要があります。


3つ目は、リテールメディア自体が多数立ち上がっているため、一つ一つの規模が小さい点です。

加えて、それぞれリテールメディアの定義が異なるため、リテールメディア同士ですら比べることができないのです。個社の最適化が進んでしまうと、産業自体が育ちません。フェズがリーディングカンパニーとして、リテールメディアの横断化を図っていきたいと考えています。


4つ目は、データの扱いが揃っていない点です。

特に推計値なのか実数値なのかが明確化されないと、曖昧なマーケットになってしまうリスクがあります。小さな積み重ねではありますが、産業全体の不信感を取り除くためにも取り組みたい課題です。



マーケットのトップランナーとして、今期注力するポイントは?

リテールメディアの成長を確固たるものにしていきます。

リテールメディア産業自体の課題があるため、それを解決し蓋然性のある成長をいかに説明できるかが今期のポイントです。


特に、現在連携している小売事業者様等のデータを活かし、まずは日本国内で価値を生み出すことにより一層フォーカスしていきます。

世界で一番買い物への期待値が高いのは日本人です。商品の安全性、店頭での接客、パッケージ開発等、あらゆる点において日本では高い水準が求められます。そのため、国内でビジネスモデルを磨き込むことが、将来世界へ打って出るためにも重要なのです。















3年後、5年後、フェズをどんな会社にしていきたいですか?

国内のリテールメディアで日本一の企業を目指します。

今、フェズはリテール業界の新しい常識を作り始められているものの、業界の成長に繋がっていることは可視化しきれていません。リテール業界がより成長し続けるためには、我々が作る新しい常識がリテール業界に寄与していることを証明する必要があります。


そのためには、フェズ単独で成し遂げられないことが沢山あります。

今年資本業務提携させていただいた企業を中心に、同じ思想を持ったプラットフォーマーと協業しながら、より大きな価値を創り、オープンな会社であり続けることが目標です。


また、”フェズらしい組織づくり”についても、3年かけて注力していきます。

フェズらしい組織とは、”マーケットを創る組織”です。

“マーケットを創る”とは、価値あるものを生み、仕組み化し、システム化させ、生産性を上げる行為です。途方もなく大変ですが、一連の流れを経験した人たちは個の能力が上がりますので、フェズを卒業した後も活躍できると信じています。


これからの日本を考えると、今マーケットを創る立場にいるのは、大きなメリットがあるでしょう。マーケットを創り生産性を上げることが、どれほど重要で価値があるかを伝えたいです。


現状の日本は、生産性が低いため賃金が上がらないのに忙しい業界が大多数だと思います。海外における日本の立ち位置も変化し、経済が鈍化している今こそ一人ひとりが成長していくべきだと、本気で考えています。

そのトリガーになれるのがスタートアップではないでしょうか。

海外へ移住する人も増えている中、日本人として日本の土地で過ごすのであれば、日本の現状を直視し、一人ひとりが責任ある行動を取らなくてはいけません。


これからは、マーケットを生み出し仕組み化していく必要があります。そして、人間が関わる必要のない箇所をシステム化していかなくてはなりません。スタートアップはこの一連の流れが凝縮されている世界です。このような環境で仕事ができるのは、楽しく幸せなことだと思います。


フェズはリテールメディアという新しいマーケットを創っていく企業です。この時期のフェズに所属している人は、社会的価値が大きく上がると信じています。

時に苦しく辛い思いをすることもあるかと思いますが、次の3年は、個人の価値と企業の価値を上げていきたいと強く思っています。


社員のミッションがフェズのミッションに繋がる”ミッションツリー”の前にて
















伊丹さん、熱いお話ありがとうございました!

今後もフェズは、小売事業者様・メーカー様・消費者の皆様にとって真に価値あるソリューションを開発し、リテール産業の発展に貢献していきます!